もりりんの子育て日記


by powerfulmoririn

自分に制限を設けず積極的なチャレンジを

乙武洋匡さん

1998年に刊行された「五体不満足」
すぐに購入し読んだ記憶があります。 長女もつい数日前に読み終わりました。
早稲田大学在学中に執筆し大ベストセラーになったこの本で、
乙武さんは時の人となりました。
その後、スポーツライターや小学校教員などを経て、
2010年に執筆した「だいじょうぶ3組」は映画化され、2013年に公開されます。
そしてご自身も新米教師役で出演なさるそうです。

先日、「朝日小学生新聞」に新中学生に向けた増刊号が入ってきました。
その中で、乙武さんへのインタビューが掲載されていました。
私はその内容に深く感銘を受けたのです。
日頃から考えていたことを、改めて文章で読ませていただき、
再確認できた・・・といった気持ちかもしれません。

私の覚書として、upしておこうと思います。

---3年間の教員生活で感じた最近の子供たちの特色は。

最初に驚いたのが、授業の後、数人の子供たちが「先生、トイレに行っていいですか?」と
質問に来たことです。
「いいよ。」と言えば済みますが、私はあえて「今、何の時間?」と聞きました。
当然子供は「休み時間です。」と答えますから、
「休み時間はトイレに行っていいかどうか」を考えさせました。
今の子供は、一事が万事そんな調子で、いちいち指示を仰がないと自分で何も決められないケースが増えています。
授業中のノートをとっている時も、「これは新しいページに書いた方がいいですか?」
「1行空けた方がいいですか?」
そんなことまで質問する子もいて、自分で考えて行動する力が弱くなっていると感じました。
「あなたはどう思うの?」と問われることが少なく、
自分で考える力が衰えてしまったんですね。

---それを改善するため授業で配慮したことは。

6年生の社会科で聖徳太子の「十七条の憲法」を取り上げた時、
条文の内容など基礎的な部分を教えた上で
「この時代は豪族達が力の争いをしていて聖徳太子はなんとか平和な世の中にしたいと考えていました。みんなんも聖徳太子になって十八条目を考えてみよう。」と提案しました。
ある女の子は「食べものが余っていたら分けてあげる」
別の男の子は「力のある豪族からは多くの税金をとる」と言いました。
有効なのは後者かもしれませんが、私はどちらも等しく丸をつけました。
自分なりの観点で考えることが重要だからです。
しかし、一方でショックだったのは、
約半数の子がこの課題に1行も答えを書かなかったことです。

---乙武さんはどのような中高時代を過ごされたのでしょう。

人生のテーマでもあるのですが、「自分に制限を設けないこと」を心がけていました。
興味を持ったことは積極的にチャレンジするようにしていたのです。
例えば中学校では、バスケ部に入りました。
常識で考えれば手足の無い人間がバスケットボールをやるなんて無茶かもしれません。
けれども、その結果、ドリブルが出来るようになって最後には試合にも出場しました。

---中高時代に大切なことは。

部活動でもいいし、勉強、読書、恋愛でもいい。我を忘れるくらい一生懸命になれるものに出会えると素晴らしい中高時代が過ごせると思います。
というのも、この時期に何か1つのものに打ち込んだ経験が無ければ大人になった時に「本気の出し方」が分からないからです。
社会に出ると、自分の力を120%フル回転させなければならない場面に遭遇します。
その時の頑張り方を学ぶ絶好のチャンスと考えています。
私の両親は、私が自主的にやろうとしたことに、全く口を出しませんでした。
その勇気に感謝しています。
両手両足が無く、一人息子なわけですから過保護になっても仕方が無かったはず。
しかし、バスケ部に入った時も最後まで反対はされませんでした。
常に温かく見守り、応援し、どうしても出来ないことが生じたら全力でサポートしてくれました。
保護者の方には、ぜひ「一歩ひいて見守る姿勢」を意識していただきたいと思います。

---新中学生へのメッセージ

成功を自分の事のように喜び合え、逆に傷ついた時は心から励ましあえる、
そんな友人を作って欲しい。
ただし、中学時代に勘違いしがちなのは、
ダラダラと一緒に長く過ごした人を親しい友人だと思ってしまうことです。
実はそれはあまり強い絆ではなく、
生活環境が変わると付き合いが消滅していまうケースも少なくありません。
一生の友人とは、目標に向けて一緒に頑張る中で見つけられると私は思っています。
その意味でも、自分なりに打ち込めるものが重要となります。
その中で本物の友人を作ることが出来たら、
私はその人の中学時代に100点をあげたいと思います。

自分の中に制限を設けない・・・大人でもなかなか出来ません。
いや、むしろ大人になってからの方が何に対しても制限を設けてしまうような気がします。
全ての事に全力で取り組むのは息切れがしてしまいますので休憩が必要ですが、
自分の望むこと、やりたい事には、最初から「このくらいでいっか。」とか、
「私にはこれ以上無理。」と決め付けず、
のびのびとチャレンジできる環境を作ってあげたい。そう心から思います。
子供にも、そして自分にも・・・。
できれば、夫にも?(笑)
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by powerfulmoririn | 2012-02-28 00:22 | 考える