もりりんの子育て日記


by powerfulmoririn

ふるさと 4

私が子供のころ、この牛舎にはたくさんの肉牛が飼われていた。
b0233838_7494068.jpg

母のお兄さんが生きていたころは、立派な肉牛を育て賞をもらったりしていたらしい。
その分、苦労もあったと思う。
夫婦そろっての旅行はできなかったと・・・
「牛を置いては出かけられないものねぇ」とおばちゃんは懐かしそうに話す。

小さいころ、たくさんの牛の間を歩くのが怖かったなぁ。
いきなり、「もぉ~~」と顔を近づけてきた牛に、「ぎゃっ」と言って逃げたことも。

おじちゃんが生きていたころ、ストーブの上で「ドジョウ」や「フナ」を焼いて
食べさせてくれたこともあった。
飲み込めずにいた私に、笑いながら
「無理せんでいいから、口から出せ」と言ってくれた。
いろいろと思い出しながら、子供たちと牛舎の中を歩いた。

いきなり、屋根で何かが歩く音が聞こえた。
「あっ、ネズミ!」 男性の手の握りこぶしくらいだろうか。
初めて見るネズミに子供たちは喜んだ。

時の流れの中で、変わっていくものがたくさんあるなぁ。
すっかり腰が曲がってしまったおばちゃん。
お嫁さんに来てから、この土地で生き、子を産み、家を家族を支え、
苦しみや、喜びとともに生きてきたんだ。
胸がきゅんとなる。

変わりゆくなか、心の中でしか残せないものがある。
反対に、残すことができる「もの」もある。 
これは、母がずっと「裁縫箱」として使ってきた竹の籠。
b0233838_816663.jpg

母の伯父に当たる人が竹細工の職人で、子供の頃にもらったらしい。
70年以上前から母の手元にあるということだ。
ついこの間まで現役で働いてくれていた籠。
先日、私に受け継がれた。 
裁縫箱としては使わないと思うが、
持っているだけで心が温かくなる籠を、
私もまた子供たちに受け継いでいけたらいいな。

震災の体験談から始まった今回の石巻への旅。
「もりりんの思うこと」を、たくさん増やしてくれた旅でした。
おしまい(*^_^*)
[PR]
by powerfulmoririn | 2013-05-30 08:04 | 出かける