梁塵秘抄

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「梁塵秘抄」とは、平安時代末期に編まれた歌謡集です。
今様(当時の現代流行歌謡)が集められており、編者は後白河法皇。

親心、恋心、信仰心、社会風刺、動物や虫のこと、などなど・・・
幅広い歌謡集です。

さらりと読んで意味が分かるなんてことは、この私には到底無理な話ですが、
面白い現代訳や、解説付きの読みやすい本も出ておりますので、
ぱらぱらと読んで、気に入った歌などを見つけるのも楽しいもの。

「遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん
   遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ」
訳・・・
遊ぶために生まれて来たのだろうか。戯れるために生まれて来たのだろうか。
一心に遊んでいる子供の声を聴いていると、私の身体さえも動いてしまう。

情景が思い浮かぶようですね。

こんなに可愛らしい恋の歌もありますよ。
「恋ひ恋ひて 邂逅に逢ひて寝たる夜の夢は如何見る 
 さしさしきしとたくとこそみれ」
訳・・・
恋しくて恋しくて、その恋しい人とやっと逢えて抱き合ったその夜の夢は何を見よう。
互いの腕と腕を差し交わし、きしりと音がするほど抱きしめ合うそんな夢を見続けていたいよ。

和歌は不得手だったけれど、今様を愛好し歌いすぎで3度も喉をつぶしたという後白河法皇。
源氏と平氏を手玉にとり、天皇の中でも最大の実力者と言われているけれど、
こんな歌を集めていたと思えば、なんだかカワイイ人に思えてくるね。
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by powerfulmoririn | 2011-12-05 00:23 | 読む、観る