豊かさとは何か

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以前 お世話になった職場の上司、おススメの一冊。

自分の考えや思いが一気に変わってしまったり、
生き方の根本に関わってきたり・・・そんな体験をする本に出会うのは、
人生でほんの数冊しかないと思います。
その、ほんの数冊の中の一冊。 そうお聞きし、私も手にしました。

モノがあふれる国・日本。しかし一方では、環境破壊、過労死、受験競争、老後の不安など深刻な現象にこと欠かず、国民にはゆとりも豊かさの実感もない。
日本は豊かさへの道を踏みまちがえたと考える著者が、西ドイツでの在住体験と対比させながら、日本人の生活のあり方を点検し、真に豊かな社会への道をさぐる。(amazonより)

西ドイツ?・・・そうこれは1989年に刊行された古い本。
格差の拡大、蟻のように働く父親、老後の不安、子供の教育。
古い本でありながら多くの問題は現代にも通じています。

著者が本の中でいう「豊かさ」とは、今現在やっと定着してきた「スローライフ」や
「共生」などの事ではないのだろうか。

23年前、バブル期。
OLの私は、モノにあふれた生活をしていたのは確か。
仕事も頑張ったれけど、それで得た報酬はブランド物のバッグや贅沢な食べ物に消え、
生活スタイルが変わると、まだ使えるものもどんどん買い替え・・・。
今思えば、なんという生活をしてきたのか。
そして、著者はそのバブルの時期にすでに、それは本当の豊かさではないのでは・・・と
この本の中で言っているのです。素晴らしき先見の明です。

何かと話題の「断・捨・離」も、自分とモノとの関係を問い直し、
暮らし・自分・人生を調えていくプロセスであり、
真の豊かさを求める方法のひとつなんだと思います。
モノだけじゃないですよね。
断ち・捨て・離れ、の引き算の解決方法は、育児や夫婦生活、仕事全てにあてはまります。

アレもしなくちゃ、コレもしなくちゃ、コレがないとできない、アレがないとすすめない、
そんな足し算の生活を、子供に引き継ぎたくはないですね。

23年前に、日本の未来に警鐘を鳴らしていた著者の考えを今読むと、
成長していない日本の姿に悲しくなり、これから先どうなるのだろうと不安に襲われます。
まずは身近なことから考えよう。
時間を大切に使い、モノを大切に使い、限りあるものの中でやり繰りし、
モノに満たされていなくても自分を豊かに保てる自然な環境。
子供達の時代に、それが定着していますように・・・・。

今日はちょっと真面目なもりりんでした。
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by powerfulmoririn | 2012-02-04 12:56 | 読む、観る