ハーバード白熱日本史教室
2012年 11月 08日
久しぶりに一冊通読した。
仕事で講座出席のために乗った電車。
いつもは仕事の資料を見たり、うとうと眠っちゃうことが多いのですが、
久しぶりに読み切った満足感もあって、結構面白かったなぁと帰ってきたわけです。
でも、amazonの評価は低いですね。
ハーバード、白熱、とくれば、
マイケルサンデル教授の本をすぐに思い浮かべてしまうからなのかな。
理系の学生だった筆者が留学先でハーバードのサマースクールに参加し
日本史を学んだらすごく違和感を感じた。
自分がハーバードの先生になって後、その違和感を失くそうと作った授業が
ハーバードの学生たちに受け入れられ、大人気となった。
簡単に言えばそんな話。
海外で活躍する日本人女性のサクセスストーリーなわけです。
筆者は最後にこう言っています。
研究者には鳥とカエルがいる。
鳥のように高い視点から物事を描き出すタイプと、
深く掘り下げて新しい発見にたどり着くカエルのタイプ。
自分は鳥のタイプである。 モネの絵画のように全体のインプレッションに訴えかける
「印象派の歴史学」を作っていきたいと。
いいですよね、その感覚。
海外の学生が日本史を学ぶのはそれでOKだと思います。
日本人だって自分の国のことよくわかっていない人が多い。
それなら同じように、印象派で観ていけばよいと思うのです。
好きな部分(時代)があれば地上に降りてカエルになればよいのですから。
私は絵画でいうなら写実絵画の方が好きですが、
生きていくうえで身につけておくと良い感覚というのは、
「印象派」「鳥」の方が得なのかな~
そんなことを、この本を読みながら思いました
by powerfulmoririn
| 2012-11-08 09:13
| 読む、観る